ロンドン消息 2021

ロンドンで1年間暮らします

自己隔離

3月31日に、「passenger locator form」で登録したメールアドレス宛に「Royal Mail」からメールが届いた。「Your Royal Mail parcel from Covid 19 Home Testing Programme is due to be delivered today」とある。赤い王冠のロゴデザインがお洒落だ。続けて、「小包は届けたよ」というメールもやって来た。はて、「Royal Mail」とは。31日に自宅の部屋に到着すると、既に包みが先に届いていた。開けてみると二つのパックが入っている。パックを一つ開封すると、PCR検査のキット一式に箱とシール、そして説明書が入っていた。

 

4月1日から自己隔離日のカウントが始まる。2日が二日目になるので、自分でPCR検査を実施して、その結果をNHS(国民健康保険サービス)に提出しなければならない。1日の朝にPCR検査の説明書を読んでみた。検査結果は箱に入れて「プライオリティポスト」に投函するようにとある。ということは、2日は外に出てポストまで行くことになる。

 

4月2日、PCR検査をやってみる。まず、箱を組み立てる。結構細かく山折り谷折り作業を行うと小ぶりの立体が出来上がる。箱と説明書には番号付きバーコードが付いているので、NHSのサイトにアクセスして番号を入力し、検査の登録を行う。そして、キットを開封する。割と太目の綿棒が入っている。説明書通り、その綿棒で喉の両方の扁桃腺をぬぐい、次に片方の鼻の中の奥の方に入れて10回程度ぐりぐり回す。その綿棒を液体薬剤入りカプセルの中に入れ、はみ出した棒の部分をカットして栓をしたら終了。封入袋に入れた上で箱の中へ。箱のふたを閉じてシールを貼ったら出来上がり。どうやら英国では、綿棒ぐりぐり型のPCR検査が推奨されている模様。

 

いざ、箱を持ってプライオリティポストへ。厳重にマスクをして、外に出て自宅の近くのポストまで行ってみる。日本のポストより少し大き目の、寸胴型で口が二つあるポストである。「プライオリティポスト」というステッカーが貼られている。そして、あの王冠のロゴがあった。「Royal Mail」のポストだった。ポストは、ハガキや封書のみならず、ちょっとした小包まで飲み込んでくれるのだった。「入るものは入れていいよ」という鷹揚な雰囲気である。

 

プライベートガーデンを抜けて部屋に戻った。4月2日は金曜日。この週末はイースターの祝日で、月曜まで連休とのこと。庭のマグノリアモクレン)にイースターの卵が飾られていた。

 

f:id:tomokouu:20210405143845j:plain

マグノリアに飾られたイースターの卵