ロンドン消息 2021

ロンドンで1年間暮らします

ノッティング・ヒルのマーケット

4月24日、土曜日。暖かい晴天。土曜日はロンドン各地で市場が立つ。お天気が良かったので、ノッティンング・ヒルまで出かけた。映画『ノッティング・ヒルの恋人』のロケ地である。最近では『ノッティング・ヒルの洋菓子店』という映画が公開されている。ノッティング・ヒルは高級住宅地と謳われているが、映画では、書店や洋菓子店など個人営業の店舗が舞台となっている。お店が多いのであろう。

 

そのノッティング・ヒルでは、土曜日に骨董市が立つという。地下鉄のセントラルラインに乗ってノッティング・ヒル・ゲート駅に向かう。セントラルラインには一大ショッピング街のオックスフォード・サーカス駅やボンド・ストリート駅があるため、ノーザンラインに比べて混んでいた。ノッティング・ヒルはショッピング街のお隣のケンジントン公園の向こう側に位置しており、都心である。

 

駅から大通りを渡って、市場が立っているというポートベロー通りに向かう。通りにはシックに色分けされたテラスドハウスが並ぶ。

 

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ノッティング・ヒルのテラスドハウス

 住宅街を抜けると、小さな通りの向こうにマーケットが見えた。ポートベロー通りが歩行者天国になっていて、道にマーケットが並んでいる。通りの両側には店舗が並んでいて、銀を扱う店や陶磁器を扱う店など骨董関係の店が目立つ。店舗も道に向かって店を張り出して商品を並べている。銀食器や銀や天然石のアクセサリー、ティーカップが並べられていた。ドールハウス用の食器や小物を売る店もあった。市場では銀や陶磁器の店に加えて、中古カメラを売る店、昔の装丁の本を売る店、ボードゲーム用の人形を売る店、カードを売る店などが並んでいる。なんとなく浅草の仲見世を思わせる雰囲気である。眺めるのは楽しい。

 

ゴブラン織りの店が気になった。色々な柄の織物がクッションカバーになっている。英会話が上達した暁には、店主さんから織物についてお話を聞きたい。

 

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市場に立つゴブラン織りの店