リージェンツ・パークからベーカー街へ
4月27日、火曜日。快晴で、最高気温が15度になるという。明日から天気が下り坂という予報なので、散歩の距離を延ばすことにした。まずは、プリムローズ・ヒルの向こうに広がる広大なリージェンツ・パークの敷地を横断した。道の途中で、コマドリを何度も目撃することができた。公園にはバードフィーダーが設置されている場所もあり、野鳥の声が響き渡っている。
リージェンツ・パーク内にあるロンドン動物園の横を通り過ぎて進んでいくと「Queen Mary's Gardens」というローズガーデンに着く。ガーデンの入り口は、セイヨウミザクラとおぼしき桜が満開だった。
ローズガーデンのバラは、まだ新芽が伸びている程度だった。バラが見ごろになるのは6月初旬らしい。ローズガーデンの近くに、「Japan Garden Island」という日本式庭園があった。小川の上に藤の蔓がからまった太鼓橋がかかっていて、橋の向こうに小さな島には灯篭が置かれている。小さな島は、風景を楽しむ人やスケッチをする人で賑わっていた。
リージェント・パークを抜けると、ベーカー・ストリートに出た。シャーロック・ホームズの舞台である。地下鉄のベーカー・ストリート駅の方に進むと、駅前にホームズの彫像が立っていた。台座に「Great Detective」と記されている。観光客の姿は全くない。ベーカー街221Bに行ってみると、そこはシャーロック・ホームズ博物館となっている。博物館は現在閉館中。周囲にはお土産屋さんが店を開いていて、ビートルズやストーンズのグッズも並んでいた。しかし、店を見る人は誰もいなかった。
再び、リージェント・パークに戻る。リージェント・パークの池にはカナダガンに混じってマガンの姿があった。人間に驚くことなく、池のほとりで草を食べていた。