ロンドン消息 2021

ロンドンで1年間暮らします

出国篇 最終回 いざ入国

入国時の水際措置への準備は完了、出国二日前にPCR検査陰性証明を入手し、出国の前日の夜に「passenger locator form」の記入も済ませた。GOV.UKからは登録したメールアドレスに記入済みフォームのPDFが送られてきたが、直前だったのでプリントアウトはしなかった(これが後ほど面倒なことになった)。手荷物のトランクもあらかじめ空港に送り、出発前日の夜は予想外にゆっくり眠ることができた。とはいえ、3月2日のBBCニュースでロンドンのヒースロー空港の入国審査は7時間待ちの「非人道的」な混雑ぶりと伝えられていたのが気にかかっていた。入国審査は3月31日である。果たして・・・。

https://www.bbc.com/japanese/56248584

 

コロナ禍の中でも、JALの〈羽田―ヒースロー〉便が飛んでいる。出発は午前11時過ぎ。トランクを受け取るために早めに着いたとはいえ、羽田国際線ターミナルにはほとんど人がおらず、すべての受付が全く並ばずに進んでいく。JALのチェックインカウンターで、PCL検査の陰性証明とGOV.UKの「passenger locator form」のデータの提示が求められた。記入済みフォームのPDFデータをスマートフォンで見せたところ、自己隔離期間中の二回分のPCR検査の予約が完了しているかも確認された。すべてOKとのことで、トランクを預けて出国審査に向かう。その時、カウンターから飛行機の座席のグレードアップができると声をかけられた。入国審査に備えて体力温存のためグレードアップを申し込み、追加料金を払った。続く入国審査も待つことなくすぐに終了してがらがらの出発ロビーで待機。免税店もほとんど閉まっていた。唯一開いていたエルメスのショーウィンドウの光が眩しい。

 

予定通り飛行機は出発。ビジネスクラスとエコノミークラスの間にあるプレミアムエコノミー席に座る。そのエリアにほとんど乗客はなく、ほぼ貸し切り状態。贅沢で快適なフライトとなった。

 

何事もなくヒースロー空港に到着。ヒースロー空港もがらがら。すぐに入国審査に到着した。JAL以外の航空機が到着していた様子はなく、旅行客が殆どいない。拍子抜けするほどあっけなく一番乗りで入国審査を受け、終了。バッケージクレームでは、回転台にトランク見えなかったので荷物が出て来ていないのかなと思いきや、トランクはすべて床に並べられていた。数が少なかったので回転台に乗せるまでもなかったようだった。トランクをカートに載せ出口に向かう。出口付近で空港職員の人たちが雑談していたが、トランクをチェックされることもなく「出ていいよ~」と言われて通過、外に出る。祝、入国。