ロンドン消息 2021

ロンドンで1年間暮らします

レスタースクエアから中華街へ

5月に入ってからも肌寒く雨模様の日が続いていた。5月1日から建物のセントラルヒーティングが止められたので、部屋の中も冷えるようになった。窓から外を見ると雹が降っていた日もあった。

 

5月9日、日曜日。前日までの雨はやんで気温は20度まで上がり、久しぶりに暖かい日になった。鳥スープの粉末を買いに、中華街まで出かけることにした。外に出ると、サマードレス姿の人をちらほら見かける。季節は夏に向かっているようである。

 

ところで、日本のスーパーマーケットには必ず置いてある鳥ガラスープの素の粉末が、近所のスーパーにはない。骨付き鳥モモ肉は激安で買えるしキチンコンソメもあるものの、鳥ガラスープはないのである。日本食を作るために必要なものが一通りそろう日本食材店にもない。一方、近所のスーパーマーケットにはフォーやパタッタイを作るための米粉の麺はあり、日本食の材料よりかなり安く手に入る。そのため、麺を買ったものの、料理する場合、味付けにはナンプラーだけでなく鳥ガラスープが欲しいところである。中国料理の食材を売る店に行けば手に入るらしい。

 

ロンドンの中華街は、地下鉄ノーザンライン線のレスタースクエア駅の近くにある。レスタースクエア駅を出た所に、レスタースクエアという小さな公園がある。公園の周囲にはメアリー・ポピンズやハリーポッターなど、物語の登場人物たちの彫像が置かれている。

 

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レスタースクエアのメアリー・ポピンズ

 

そして、公園の中心にはシェイクスピア像がそびえている。

 

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シェイクスピア

公園のベンチの所々には、あたかも座っているように彫像が設置されている。向こうのベンチに熊のパティントンが座っているのを見つけたが、赤ちゃんを連れたお父さんが子どもたちをパディントンの横に座らせ写真撮影をしていたので、パディントンの写真を撮るのはまたの機会にした。

 

中華街に入ると、通りには沢山のテーブルが出ていた。セイロとティーポットが並んでいる。飲茶が出来るらしい。お昼時だったので、かなりの混雑ぶりで長い列もできている。アジア人だけではなく多様なエスニシティの人々が行列を作り、ロンドンらしい風景である。「SeeWoo」というスーパーマットがすぐに見つかった。店内はかなり広く、中国料理だけではなく韓国料理や日本料理の材料が揃えられている。鳥ガラスープの素もある。大きな缶に「鶏紛」というラベルがプリントされている。クノールと味の素の二種類があったので、味の素の方を購入した。ビン入りオイスターソースも入手。そういえば、オイスターソースも近所のスーパーマーケットには置かれていなかった。

 

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賑わう中華街