東京では見かけない植物
5月1日土曜日、曇り。時々太陽が出るが、時々雨がざっと降る。お天気雨である。
東京では見ない植物を時々見かける。スマートフォンで撮影して、グーグルレンズのアプリで検索すると、それと思われる名前の候補が出て来る。
まずは樹木から。4月初旬はすっかり葉が落ちていた中庭の木に黄色い小さな花が咲き、一緒に赤い葉も出てきた。今やどんどん葉が茂って、錆びたえんじ色の葉をつけた木になった。「ノルウェー楓」というらしい。
次に、赤い花が咲いている街路樹。ブーゲンビリアの花の色のような濃いピンク色が目立つ。葉よりも花の方が大きいので、遠くからだと赤い葉の木に見える。よく見かける樹木ではあるが名前は分からない。グーグルの情報では「リンゴ属」とだけ出てくる。
花に接近すると、思いのほか造形が美しい。
ロンドンでは青い花も人気である。ちょっとした片隅で、シラーやわすれな草の花が咲いているのをよく見かける。とあるお宅の前庭では青紫色の小さな花をつけた見事な灌木が茂っていた。セアノサスという。園芸品種で人気があるらしいが、高温多湿の東京では大きく育てるのは難しいようである。
最後に、地面で見かける植物。園芸種なのか雑草なのか、よく分からない風情である。前庭で生い茂っている光景も見かける一方で、手入れされていない場所でタンポポと一緒に生えている場合もある。今、濃い水色の五角形の花を咲かせている。ムラサキ科の植物で、ペンタグロティス・センパーヴィレンス(Pentaglottis sempervirens)という名前だそう。日本には上陸していない様子である。
ロンドンの植物の季節は進んで行く。