ロンドン消息 2021

ロンドンで1年間暮らします

出国篇1 ビザ取得

英国に6か月以上滞在するためにはビザが必要になる。2020年2月に一年間のビザを取って出発の準備を進めていたところ、2020年3月23日に予約していたロンドンのホテルから予約キャンセルのメールが届いた。ロンドンが実質的にロックダウンに入ったため、既に住所がない場合には滞在できない事態になった。結局、出発を一年ほど延期することになり、ビザをもう一度取り直すことに。

ビザの申請のためには、まず、「gov.UK」のサイトに必要事項を記入して、VFS.GROBAL社が運営する新橋の「英国ビザ申請センター」に出向いて手続きをするが、その日時の予約がウェブ上で必要である。予約日までに必要書類を揃える。書類はセンターでスキャンされるためにA4サイズにしておく。センターでの手続きには追加料金を支払うとオプションが付けられる。思い切って「プレミアムサービス」を選んだところ、個室で手続き申請ができ、お茶やお菓子のサービスも付いて、ビザも一週間以内に届くというスピードコースであった。

ビザ申請に必要な書類について、基本的には①滞在目的(履歴書・計画書)、②受入れ先(招聘状)、③送り出し元(在職証明書・給与証明書)、④日本での生活実態(住民票・銀行口座の残高証明書)を明らかにするものが求められる。書類はすべて英文でなければならないため、住民票は業者に翻訳を依頼した。

2021年1月に、もう一度同じ工程を繰り返して二回目のビザ申請を行った。二回目だったにも関わらず、新橋駅から「英国ビザ申請センター」に向かう道の入り方を間違え、逆の方向に向かってしまった。新橋駅前は道路が斜めに走っていて、さらに高架下という立体的な交差もあるため、あてずっぽうに進むと道に迷うのだった・・・。しかし、混乱したのはそれ位で、ビザセンターでは感染防止のためにお茶のサービスはなかったものの、ビザは一週間以内に手元に届いた。